ポルシェという文字を、今日は二冊の本で見かけた。

美容院に行った。

 

もう4ヶ月以上だらけていた髪を、

破格の値段で

カットしてもらった。

 

 

 

客の私も、お店の美容師さんたちも、

お互い、

特に必要以上にコミュニケーションをすることなく

とても他人行儀なまま1時間弱が経った。

 

興味は大いにあるのだが

いかんせん読むことに相当時間がかかっている

ある本を、その間に15ページほどすすめられた。

 

 

少しだけ軽くなった髪で、

じっとりと暑い空気から逃げるように、

そそくさと真っ直ぐ帰ろうとも思っていたのだが、

電車に乗る前に駅前の本屋に入ることにした。

 

そこそこ大きい本屋で、

読みたい漫画や読みたい本を眺めながら、

自由に買えない今の懐事情を忘れまいとしながら、

フロアをぐるっと一周した。

 

 

私は本が読めない。

読みたい本もあるし、今読んでいる本もあるのだが、

ほとんど、読むことに人の倍以上時間がかかる。

読書が嫌いなわけではない、

むしろ読めることならドンドン読みたいのだけれど、

頭が追いつかないことが多い。

 

だから、

読みたい本があっても、

ぱらっとめくって

「読めそうにない」と感じるとすぐに棚に戻して、

いつか読めるようになるといいな、と済ますことが多い。

 

 

今日も、

そんなことを繰り返しつつ物色しているうちに、

エッセイ本のコーナーにたどり着いた。

 

エッセイ本は余白も多く、

1ページ内の文字量も比較的少ないので、

他の本よりも情報量が少ないまま読み進められて、

あまり労力を要さないので、

今の私にとっては読みやすいと感じるものだった。

 

加えて、

自分の生きる道をひたすら考えつつ、

視野を広げて少しでも楽になりたいと思っている私にとって、

そういえばエッセイ本って、

ちょうどいいじゃないかと思えた。

 

もともとエッセイ本が嫌いだったわけでもなんでもないけれど、

視野を広げるため、

頭をなるべく空っぽにする時間を持つため、

人の生き方を知るため、

自分の生き方を模索するため、

にエッセイ本を読むという思考にはたどり着いていなかった。

 

そうか、これがあったか。

 

 

たくましく生き抜いてきた大人の女性たちが

いろんな道標や知恵を分け与えてくれているのだから、

エッセイ本のコーナーは、

宝の棚にみえた。

 

ただ、読みたいものを全部買っていては

今月の生活費が苦しくなるため、

この本屋で得た知恵から、

図書館に行くことにした。

そして、漫画や軽く読めそうな本を、

数冊、借りることにした。

 

 

映画と人と話すこと以外では

元気になる方法を見つけられなかった。

それにも限界があると思い始めていた最近。

 

ただただ時間が流れていくのを願い、待つだけの苦痛を、

読みやすい本を読む時間へとも変換していきたいと思う。

 

少しずつでいいから、自分の心に栄養を入れて、

元気になれるといいな。

 

それが、今の自分にできる自分孝行。