抗うつ薬から学べること(2)

yukikawahara.hatenablog.com

の続きで、

新しく精神科に通ってから

起きた明らかな変化と、

通い出す前から私に起きていた変化を

掘り下げつつ、

どこから何を私が学べるのかを記録したい。

 

 

★★★

 

 

【変わったこと】

 

 

その時の自分に必要な食事量がわかるようになった

過食の衝動が皆無

 

→これは薬がうまく働いてくれていると思う。

 

今までは摂食中枢がうまく機能せず、

ご飯を食べても、止める地点がわからなかったのが、

腹八分がわかるようになった。

 

 

病院の先生に

「何が作用してこうなったんですかね」と聞いたら

「セロトニン」って言われたので、

幸せホルモンと言われるセロトニンについて

もう少しちゃんと調べると…

 

Wikipedia参照で悪いけど、まぁそれによると、

 

脳内セロトニンを生成する縫線核群は、大脳皮質、大脳辺縁系、視床下部、脳幹、脊髄など広汎な脳領域に投射しているため、脳内セロトニンが関与する生理機能は多岐にわたる[13]。生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などの生理機能と、気分障害・統合失調症・薬物依存などの病態に関与しているほか、ドーパミンやノルアドレナリンなどの感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがある。
ホルモンとしても働き、消化器系や気分、睡眠覚醒周期、心血管系、痛みの認知、食欲などを制御している。

 

出典:セロトニン - Wikipedia

Serotonin - Wikipedia

 

ということで。

 

やはりセロトニンは食に対しても

大きく働いてくれることがハッキリしたわけだが、

じゃあなんでセロトニンは減ったのか、

ということも見る必要がある。

 

セロトニン減少の主な原因が

ストレスを長く多くためることらしい。

うまく発散できればいいんだけれど。

 

ストレスにより視床下部が刺激されると、ACTH放出ホルモン(CRH)が分泌され、それが下垂体前葉に作用さ、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を放出します。そのホルモンに副腎が反応し、コルチゾルなどの副腎皮質ホルモンが分泌されます。これはストレスに抵抗するのに必要なシステムです。

 

出典:図解入門よくわかる精神医学の基本としくみ・武井茂樹著

 この、ストレス抵抗に必要なプロセスが

ストレスをためこむことで

うまくなされない・機能しなくなったんだろうか。

 

 

そんな状態に、

薬がどう効いてくれたのかというと、

(私が飲んでいる薬はアステラスのものではないけれど、

これが一番わかりやすく書いてある気がするので)

アステラス製薬のHPに書かれていることを見てみる。

 

うつ病が起こる原因の1つとして、うつ病の人の脳の中では、神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンが非常に少なくなっていると考えられています。抗うつ薬は、このセロトニンとノルアドレナリンの量を増やし、脳の活動を活発にして、症状を良くしようとするものです。
神経伝達物質は、神経細胞から出て別の神経細胞の表面にある受容体にくっつくことで情報を伝達していますが、使われないで余ると、またもとの神経細胞に取り込まれていきます(再取り込み)。このとき、再取り込みをブロックしてもとに戻らないようにするのが、抗うつ薬のしくみです。戻れなくなった神経伝達物質は神経細胞間にとどまるので、量が増えることになり、その結果神経伝達が促進されます。抗うつ薬が脳の神経細胞を回復させるのには時間がかかるので、効果が出るのに時間がかかると考えられています。

 

出典:うつ病 病気の基礎知識|アステラス製薬|なるほど病気ガイド

 

使えてないセロトニン等を、

ちゃんと神経細胞間で動かせるように作用することで、

気分をよくしてくれる・摂食行動を正常にしてくれたのかな。

 

セロトニンだけじゃなくて、

摂食行動にはレプチンやグレリンも関係しているという話を

耳にしたことがあるけれど、

ちょっともうなんかよくわからなくなってきた。

ここら辺との関係性とかどうなってるのかねえ。

 

タニタの運営するサイトにいろいろかいてあるな。

こういうのを参考にして、

薬に頼るだけでなく

普段からセロトニンを増やす・維持する行動を心がけていきたい。

 

ま、でも今は頑張りすぎず、

とにかく自分を甘やかして安心させることからかなと思っているので、

徐々に。

 

 

 

ええと、

科学的な話を入れちゃって、

知ってる人からしたら

「そんな当たり前のこと…」

とか言われそうなことなんですが、

すみません。自分の勉強のためで。

 

 

ここからは自分の感覚での変化を書きます。

前回書いたものとは順番がごっちゃになるけれど。

 

 

体がだるい

 

→これは、ま、薬の副作用ですね。

だるいというか、体に力が入らない。

小さな震えが止まらない、とかも。

困りますけど、

初めの一週間はそれこそ辛かったものの

三週間目の今はちょっぴりしんどいくらい。

 

あ、ただ
ここ一週間ほどはなぜか電車酔いしやすくなった。

元から酔いづらい体質で、

酔っても電車酔いくらいだからな〜という私が

電車乗るたびに毎回酔っちゃうのは、

どうにかならんかな。

 

胃が気持ち悪い〜って思うくらいだから、

胃に負担なのかしら、薬自体が。

でもまぁそのおかげで食欲減退しているので、

別に大事ではない。

 

ただこういう変化はあるにはある。

 

あ、そうだ、

体がだるくなったことで、

飲み込むのも力がいるとわかったから、

前より食べ物を噛むようになった。

 

 

自罰思考が減った

 

→これは薬のおかげでってのもあると思うし、

自分の意識のおかげでもあると思ってる。

 

薬を飲み始めて一週間は体がだるくなって、

食欲どころか生気がなく、

それはそれで

死んじまいたい…みたいに思った日もあった。

 

が、飲み始めてから一週間とちょっと経った頃、

体はしんどいから頑張れないし、

そんな中でも行動しようとする自分に、

素直に喜べるようになってから、

自分に対する意識が変わって

「自分で自分を辛い気持ちにさせる必要ないじゃん」と気づいた。

 

自分を責めたりする時間になると、

脳内で取り締まりをされる感覚。

 

「あっいけない!責めてる!いやだ!幸せでいいのよ私!」

って、自分が緩むことを許すような。

 

この変化が起きるきっかけ、というか

そこまで思えるようになれた初めの一歩は

薬の影響だったかもしれないけど、

自分で自分を強くして喜ばせるための努力を続けている分、

100%薬のおかげというわけではないと思う。

 

これに関しては薬は自転車に乗り始める時の補助輪程度。

そこからは自分の運転だからね。

 

努力って言ったけど、辛いことじゃないし、

あんまり努力という感じもしないのだけれど。

 

 

 

睡眠4,5時間で起きるようになってしまった

 

→入眠までが長くなった。

 

アプリで記録取ったりしているんだけど、

眠りに落ちるまで、

目をつむって30分〜1時間かかってるみたい。

 

で、中途覚醒の頻度も増えた。

寝たのが12時でも、深夜の2時半、3時に起きることが週に3,4回。

5時台には必ず一度起きる。

朝に用事がなければ8時間は寝たい私にとってはちょっときつい…

それから1時間ごとに必ず1度はおきてしまう。

 

 

もっとぐっすり寝たい気もするが、

薬のせいかな〜。

不眠の副作用があるらしいので、

不眠とはいかないけど、ちょっと影響受けてる気がする。

 

本当、思春期で寝られるだけ寝られたうちは

変に心配しないで、ずっと寝とけって言いたい。

どうせ眠れなくなる時、早起きしてしまうようになるから…。

 

ただ、セロトニン増やす関係もあるし、

そうじゃなくてもあまり夜更かししてる場合ではない気がしたから、

そもそも12時前にはベッドに入ることが多くなったのはいい変化。

 

夜型なんで、平気で夜更かしできる私が

自分を気遣って早めに寝るようにしてるのは正直偉い。

10時くらいに寝る支度をするのが幸せで。

どうにかこのリズムをあまり壊さないような

これからの生活スタイル・学生生活を送りたいと思う。

 

 

不安が長く続かない

 

→自罰思考が減ったと共に、

不安になることも、少なくなった。

回数としては同じ頻度かもしれなくても

そこにとらわれる時間が減ったので、

1日に不安になる総時間が減ったと思う。

 

考えても仕方ない、とは思わないけれど、

考えて今から辛い気持ちになるのは嫌だから、

やめるようにしてる。

いつか恋人が「未来に先回りして不幸になるのはバカ」と

教えてくれたことを噛みしめている。

 

 

 

諸々の欲がなくなった

 

→これ、すごく大きな変化。

 

いいようにも捉えられるし

悪いようにも捉えられるんだけどね。

 

食欲・性欲等はもちろんのこと、

出世欲とか、向上心も今停滞気味で、

なんと、数年持ち続けていた夢も、

正直そこまでの情熱ではなくなっていた。

 

まずこのことをいいように捉えて、

というか、

どうして良い影響だと思ったのかというと。

 

①「生」のハードルが下がった

②無価値感の低下

 

ということでして。

 

つい最近、

私のことをよく知る知人が、

「ゆきの問題は欲深さだと思う。
何事にも、今100%を求めるから。
愛にも、健康にも、精神にも、学力にも、
他の人は、20%や10%で幸せを感じてる。
それも、愛だけ、健康だけ、精神だけ、学力だけ、と限定的に
欲が減れば、恐怖も不安も減る。
と、なんとなく思うよ」

と言っていたのだが、

確かに自分は求めすぎるがゆえに自分を苦しめてるなと

理解した。

 

満足を知る、欲を減らすって難しいなと思っていた私が、

あっさりと欲の減った状態になり、

今の幸せは「ご飯を食べた時に満腹感がわかること」になった。

それ以上をあまり求めていない。

というか、2年半ずっと待ちわびたから、

こうなることを。

もう夢のようなわけで、もっともっと!とは思えない。

「こんなに幸せなことなんだ」と食事のたびに満足感に浸る。

 

これだけで、生きていていいという気がするの。

 

もはや前は、

摂食行動がおかしいだけで、

やっぱり生きてちゃいけない気がしてた。

生き心地が悪かった。常に闘いだったから。

 

今は平穏で、自分の考えていた「普通」や「健康」を

手に入れられたからこそ、

全てを欲して全てを手に入れなくてもいいんだなと思う。

 

前までは、

自分は何者かになりたかったし、

成長しようって頑張ろうとしてきたけれど、

それは、今の自分には何もなくて、

何の価値もなければ、

煩わしい病気を持って、価値がマイナスなものだと思っていた。

 

だから、

頑張らなきゃ、

人よりなんかすごいことしなきゃ、

親も認めるほどの何かをなさなきゃ、って

ずっと自分にプレッシャーをかけていたように思う。

 

何もない自分に、

少しでも生きていていいと思える証拠が欲しかった。

 

だから恋愛もそういう求め方をしていたかもしれないし、

勉強もしなきゃいけないと思ったし、

いい成績とれない自分を見たくなかったし、

自分と同じような思いをした人を助けたいなんてことも思っていた。

 

 

今はね、あんまりそういうのがないんだよな。

 

 

ある時、

大学の精神科医に

「人を助けたいっていう前に自分だろ」

って言われて、

あの時はめちゃくちゃムカついたけど、

まぁその通りだったと思う。

 

自分を助けられてないから、

人を助けることで、為になる自分を自分で演出しようとしてたし、

そこに自分の価値を見いだそうとしていた。

 

人に自分を投影して、

人助けのつもりで自分を助ける気持ちに

浸りたかったのかもしれないし。

 

 

自分が救われた初期段階の今は、

人のことより自分のことで精一杯で、

人の為にはまだ何もする気がおきない。

そんな自分を責めることもできないから、

とりあえずこの自分で経過を見ることにしている。

 

今は、

自罰的にもならないから、

自分が自分でいるのが楽で、

これを定着させたい、

もっと自分を見つめたいという欲求や、

ある程度の物欲はあっても、

それ以外にはあまり熱を持てない。

 

 

勉強したい・大学に行こう!と思ったのも、

人に役立てたい、

もっと多くの人にこの病気のことを知ってもらいたい

という気持ちが大きかったからだから、

今そういう感情が全くなくて、

大学で勉強する意味をこれまで以上に感じ、

動機を再度燃やすにはどうしたらいいかと

こまってはいるんだけど。

 

自分にたくさんのものが不足している

不安に駆られることが少なくなったから、

自分を埋めるための表層的な向上心がなくなった。

 

具体的な目標はない。

強いて言えば、この健康を維持してこれから

生き抜く術を学んでいきたい、というくらい。

 

 

でも、夏休みだし、

まだ薬飲み始めて一ヶ月もたってない変化だから、

これが長く続くわけじゃないと思って

とりあえずはいいかな。

 

「全てが一度に解決するわけじゃない」

って知人に言われました。

その通りだと思う。

 

一つ何かが変われば、

またそれに付いている何かが変化して、

そうやって絶えず変化の中で懊悩していくのが

人なのかなあと思うし。

 

「病気の症状がおさまり、

平穏な暮らしができ、

全てに活力があふれていて、

なんでもできる!

超人的!」

っていう薬じゃないもんね。

 

(とはいえ、こんな風に自分の感じたことや変化を

ブログという形で表している分、

誰かに自分をもっと知ってほしいと思う欲求はまだあるんだね。

でもこれも、前ほど強くないなあ。

人に見せる前提で書いた方が整理できるからそうしてるけど、

結局誰よりも自分のためと思って書いてる。)

 

 

 

自分に安心でき、前より自分が好きになった

 

→ 好きになったというか、

なんだろう、嫌いになる時間を

意識的に減らしたことで、

自分をよりフラットに見つめられるようになって、

いろんな自分がいることを許せるようになった。

受け入れたのかな。

 

そうすると、嫌いってわざわざ思う必要ないし、

自分に価値がないと悩みすぎることもないし、

自分が自分の作った安全地帯にいられてるので、

ここが好きだなあという感覚。

 

これも、薬が作ってくれた状況と、

自分なりの行動の結果かなと思う。

 

 

 

 

 

 

【変わってないこと】

 

 

諸々の欲がなくなった

 

→向上心とか、食欲があまりないのは薬を飲んでからだけど、

性欲やら、好きなモノに対しての愛情とか、

そういう熱い情になるようなものが、

おしなべて冷めた。

 

音楽一つにしても、

聞くだけで疲れてしんどい時期もあったから、

ちょっと避けた時期もあったり。

最近またようやく聞けるようになったんだけど。

 

なくなったというより、減ったね。

完全に全てがないわけじゃないけど。

 

だからこれは薬を飲んだことで

全てそうなったとはいえないこと。

 

 

死を未だに身近に感じる

 

→昔からなんで、これはもう癖なんだろうなあ。

 

平穏が訪れたからこそ、

向上心がないからこそ、

「じゃあ今死ぬのが一番いいかもなあ」

とかは考える。

 

ただ希死念慮とは違うし、

切羽詰まってそう思うわけじゃない。

だから問題視するようなものでは全くないのだけれど。

 

でもこの、すぐ「生」か「死」かという

極端な思考はやめないとなあと思う。

今まで恋愛とかもそうだったし。

「始まる」なら「終わり」にするという。

 

このあたりはこれからの課題かな。

 

 

 

自分を大切にする努力

 

→これはもう病気になった時から

ずっと考えていること。

 

今に始まったことではないけれど。

大切にするという思考が

どういう行動になったかの違いだけだと思う。

だから、ここを考え続けているのは不変。

 

言ってしまえば

病院に電話して足を運んで

診療を受け、薬をもらい、

毎日欠かさず飲み、

医療費の為にと普段節約していることとか、

そういうのも自分を大切にしていることなのかなと思う。

 

お金のことでいうと、

お金を使うことも、節約することも、

自分のためなんだなあと最近ようやく気づきまして。

 

節約っていうと

辛いイメージしかなかったけど、

限りある範囲内でどこを節約するかって、

結局はどこにお金を使うかってことだから、

自分が大切にしているものにお金を払う為には

どうすればいいのかという、

思考や物の断捨離に通じるところがあるとわかった。

 

お金を大切に扱うってことは、

自分を大切にするってことに繋がるんだなと思う。

 

 

そんなわけで、

自分を見つめる中で、

思考を張り巡らせて

いろんな行動をしたり、

毎日実験のように自分で自分を生かす術を

絶えず探しているのは、薬とか関係なく

ずっとやっていることかなと思ったので書き記した。

 

 

★★★

 

 

 

まーた長くなってしまった。

ここまで読んでくれた人自分以外にいるのかな…。

 

いつかこういうの研究で使うのかな〜。

うーん、というか、ちゃんとそういう研究するのかしら、私。

 

 

ま、何かの役に立つといいなと思うし、

自分にとっては大切な記録です。

 

これからどう変わっていくのか、

それも楽しみで。

 

 

最近の日課は、

家計簿をつけることと、

日記を書くこと、

アプリを使って心身の変化を記録すること、

など。

 

その分Twitterの使用量が極端に減りました。

フィードみるのなんて、1週間に1分もないわ。

人は変わるねえ。

というかアプリは人ベースなんだから、

人の行動が変われば必要とする物も変わるし、

そういうもんかな。

今はTwitterはシェアとか、

思考の言語化での使用のみですし。

(この先はTwitterが有益になる学生生活を送りたいけどね。)

 

 

今やってることは

「やらなきゃ!」

って思うことだけど、

苦ではないし、

記録をする自分は今は好きなので、

楽しいです。 

 

 

夏休み、とことん自分から学んでやるぞ。

 

 

セロトニンとかレプチンとか視床下部とか

なんだかそういうあたりに詳しい人

そういう話が好きだという人がいたら

いろいろ教えてください。